動物愛護管理法の解説。犬、猫、うさぎなどペットのトラブル。アパート・マンションでの迷惑。ケガさせた、ケガさせられた等  行政書士高田事務所・内容証明研究会
ペットトラブル、犬猫
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  ペットトラブルホーム > 犬のトラブル > 獣医師のインフォームドコンセント

獣医師のインフォームドコンセント(説明義務)

獣医師が飼い犬の症状ににつき十分な説明をしてくれなかったため、望まない高額の治療を受けさせられ、症状もよくならないというケースも多々聞かれます。法律的には、飼い主への説明義務についてはどうなっているのでしょうか

  1. インフォームドコンセントについて
  2. インフォームドコンセントが十分でないと損害賠償請求
  3. 獣医師に最低限確認したいこと
  4. 診療の確認、治療費の確認、納得できないとき

インフォームドコンセントについて

飼い主は獣医師に診療を依頼し、診療契約が成立します。この診療契約に基づき、獣医師は飼い主に対し、診療内容について説明する義務(民法645条)があります。

ペットが病気になったり、ケガをしたりすると、治療をするかしないかという選択が必要になる場合があります。たとえば、高齢のペットがガンで、手術をすれば延命の可能性があっても、苦痛を与えるより余命を大事に過ごしたほうがよいとして、手術をしないという選択が考えられます。

また、ペットの医療も高度化していますので、穿窟費がかかる場合にどの程度の処置までするか、治療方法が複数ある場合にどの方法を選択するかなど、飼主による決定が必要になります。

このような飼主の決定は、専門家である獣医師の十分な説明がなければ、納得のいく選択はできません。

このように、獣医師の十分な説明に基づき、飼主が同意をすることを、「インフォームド・コンセント」といいます。

平成11年9月に、鞄本獣医師会では「インフォームド・コンセント徹底宣言」を行いました。ここでは「動物医療におけるインフォームド・コンセントとは、適正な医療サービスを提供することを目的として、獣医師と飼い主とのコミュニケーションを深め、診療に際し、受診動物の病状および病態、検査や治療の方針・選択肢、予後、診療料金などについて、飼い主に対して十分説明を行ったうえで、飼い主の同意を得ながら治療などを行うこと」を意味するとされています。

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インフォームドコンセントが十分でないと損害賠償請求

これを飼い主の側からみれば、自分のペットは法律上、自分の所有物になりますので、獣医師による説明はその所有物に関して自分が決定する権利、すなわち自己決定権を全うする前提となる情報といえます。

この情報が与えられなかったために、適切な自己決定を行う機会を失った場合は、自己決定件の侵害となり、損害賠償の対象となります。

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獣医に確認すること・説明してもらうこと
    〜インフォームドコンセント(説明義務)

獣医師に説明義務があったとしても十分になされない場合もあります。飼い主自身がよく聞き、確認するようにしましょう

最低限確認したいこと

これからは、診察の際には、飼主側からも獣医師に対し積極的に説明を求めるようにしていくことがトラブル回避のために重要といえます。

ペットの体調不良の原因、病名、検査の必要性の有無、必要であれば検査によりどのようなことがわかるのか、検査自体のリスクはないのかなどを確認しましょう。

そして、治療が必要な場合はどのような治療法なのか、治療法が複数あるときはそれぞれのメリット・デメリットを確認すべきです。

手術など、ペットの体への負担が大きい治療法を選択するときは、後で後悔することのないよう、手術の必要性(手術をしなかった場合にどのような状態になるのか)、他の治療法はないのか、手術の危険性はどの程度のものなのか、手術の方法、余後はどうか、手術の料金などをしっかり確認するようにしましょう。

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診療の確認、治療費の確認、納得できないとき

飼い主は、診療をしてもらうのが目的で、獣医師と診療契約を結んでいるのですから、通常行われる検査や投薬などの費用についてすべて獣医師からの説明を受けてからでないと診療できないというのも、煩雑で実際的ではない面もありますので、社会的に相当な範囲の費用であれば、支払わなければならないでしょう。

しかし、費用が不当に高額な場合や、事前に聞いていない特殊な措置が行われたため高額になったような場合は、飼い主の同意がなく行われたものとして、通常の金額まで減額されるべきといえます。

また、獣医師が十分な説明をしていないような場合には、治療内容、どのような効果を期待しての治療なのか、なぜ期待した効果が出なかったのかなどの説明を求めることが必要です。

その説明を聞いても納得できない場合は、高額の診療費については支払いを拒否することや、症状が悪化するなどしていれば治療ミスも考えられますので、診療義務の債務不履行として損害賠償請求の訴訟を起こすことも考えられます。

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