自転車事故ホーム > 自転車事故事例・判例 > 下り勾配を二人乗りで進行していた自転車が、対向進行していた自転車に正面から衝突した事故の裁判例

下り勾配を二人乗りで進行していた自転車が、対向進行していた自転車に正面から衝突した事故の裁判例
賠償額  約3424万円

判決は、賠償額 3424万9814円

事故事実
○事故年:大阪地裁平成14年判決

○事故の場所:歩道車道の区別のある片側一車線の道路と幅員約5.8mの道路が交差する、信号機による交通整理の行なわれていない三叉路交差点上

○被害者:自転車(男、死亡時70歳、国民年金および厚生年金受給者)

○被害の程度:脳挫傷、脳内出血、急性硬膜下血腫の傷害を受け1年4ヵ月後に死亡

○加害者:自転車(不明)

○事故事実:下り勾配でペダルをこがず惰性で二人乗り走行していた自転車が、道路中央よりも右側を走行しっていたところ、対向進行していた自転車に正面から衝突して死亡させた

被害者の主張・加害者の主張
○被害者の主張:4950万8133円

○加害者の主張:進路を道路左側から右寄りに変更した

判決・過失割合
○判決: 過失相殺率  被害自転車0%、加害自転車100%、損害額:3424万9814円

  1. 加害自転車は、一時停止規制のない道路を、自転車の後部荷台に友人を乗せて走行していた
  2. 加害自転車は、下り勾配による惰性にまかせてペダルはこがずに、被害自転車が走行していた幅員約5.8mの道路に対向から進入しようとしていた
  3. 加害自転車は、被害自転車と衝突することはないと考え、中央よりも右側にはみ出させたまま走行していたところ、被害自転車とほぼ正面から衝突した
  4. 加害自転車には、交差点の状況に応じて安全な速度と方法で進行すべき注意義務の違反に加え、車両通行区分に違反して、道路右側を通行していたという重大な過失がある
  5. 加害自転車は、ハンドルおよびブレーキを適切に操作し十分に減速したうえで道路を走行していれば、本件事故は容易に回避することができたもので、被害自転車の過失は極めて重大である
  6. 被害自転車は、道路の左側を通行しており、衝突前には、下り勾配をかなりの速度で対向進行してくる加害自転車を認め、これを回避しようとしてとっさにハンドルを右に切った可能性を否定できない
  7. 被害自転車は、進行していた道路が上り勾配となっていることから、それほど速度を出していたとは考えられない

>>自転車事故裁判例一覧(自転車同士の事故、交差衝突)

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