殺人罪(未遂・予備)、関与・同意殺人(刑法199条~203条)の条文、時効、構成要件

  1. 殺人罪(199条)
  2. 殺人未遂罪(203条)
  3. 殺人予備罪(201条)
  4. 殺人関与・同意殺人罪(202条)
  5. 殺人の罪で告訴するときの注意点

殺人の罪(刑法199~203条)の保護法益は、「人の生命」です。これらの罪は、すべて非親告罪になります。

1.殺人罪(199条)

刑法199条 条文

人を殺した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する

殺人罪の構成要件と時効

殺人罪とは、「人を殺した」ことによって成立する罪です。殺意があって殺した場合に、殺人の罪となります。 殺意の強さによって以下の2つの殺意があります。

また、殺意なく殺してしまった場合は、殺人罪ではなく傷害致死罪、過失致死罪、業務上過失致死罪などになります。

殺人罪の公訴時効は撤廃され、時効はなくなりました

2.殺人未遂罪(203条)

刑法203条 条文

第199条及び前条の罪の未遂は、罰する

殺人未遂罪の構成要件

第199条とは殺人罪のことであり、前条とは202条の自殺関与罪・同意殺人罪をさします。

殺人未遂罪は殺意をもって人を殺害しようとしたけれど、抵抗されたリ逃げられたりして、死亡させることができなかった場合に成立します。自殺関与や同意殺人についても、手を貸したけれど、死に至らなかった場合に成立します。これらの罪の未遂罪は、罰せられます。

未遂罪は刑を(裁判官の判断で)軽減することができます。ただし、犯人自身が自分の意思で犯罪をやめたとき(中止したとき)は、必ず刑を軽減するまたは免除します。

3.殺人予備罪(201条)

刑法201条 条文

第199の罪を犯す目的で、その予備をした者は、2年以下の懲役に処する。ただし、情状により、その刑を免除することができる。

殺人予備罪の構成要件と時効

第199条とは殺人罪のことです。 殺人予備罪は殺人をしようとして、準備的行為として殺意をもって毒や包丁、ロープなどを用意している場合に成立します。 予備罪は刑を(裁判官の判断で)免除することができます。

殺人予備罪の公訴時効は3年です。

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4.殺人関与・同意殺人罪(202条)

刑法202条 条文

人を教唆し若しくは幇助して自殺させ、又は人をその嘱託を受け若しくはその承諾を得て殺した者は、6月以上7年以下の懲役又は禁錮に処する。

殺人予備罪の構成要件と時効

人に自殺させたり、人の自殺を手伝ったりした結果、死亡させた場合や、殺人を引き受けて死亡させてしまった場合に成立します。6ヶ月以上7年以下の懲役・禁固の刑を受けることになります。

自殺関与・同意殺人罪の公訴時効は10年です。

1.殺人の罪で告訴するときの注意点

殺人の罪は非親告罪ですから、本来告訴をする必要はないはずですが、事件が事故や病死などで処理されてしまう誤りを正すために告訴をすることができます。この場合、「殺意があった」ことを捜査機関に納得してもらえる根拠を具体的に記すことが大切になります。

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