賃金とは?就業規則とは?
- その1 賃金とは?(賃金の定義と、最低賃金)
- その2 退職金は賃金か?就業規則を確認しよう
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第8号 賃金とは?就業規則とは?
賃金とは、労働者の”労働”に対して支払われるもの、全てをいいます。
ですから、基本給・残業手当・住宅手当・家族手当・賞与(ボーナス)は、みな、賃金です。
チップについては、お客さんから直接いただくチップは賃金には入りませんが、会社を経由して、従業員に配分されたチップは賃金に当たります。
慶弔見舞金や退職金は就業規則に定めがあれば、賃金ですが、会社が任意に支払っているモノについては、賃金とはみなされません。会社の恩恵によるものは賃金にならない。というわけです。会社に請求するときは、以上のことに気を付けて、『賃金』ならば、請求しましょう。
ところで、賃金は、各都道府県で決められている最低賃金より多く設定されていますか?
あまりにも、低い賃金(バイト代)だ。と、感じたら、まず、一度計算して、確かめましょう。
計算の方法は以下のとおりです。
まず、1時間あたりの賃金を計算します。
1ヶ月の基本給+諸手当です。
(皆勤手当、通勤手当、家族手当、結婚手当など臨時に支払われるモノ、賞与、時間外労働などの割増賃金は、除きます。)
これを、(年間総所定労働時間数÷12ヶ月)
で、わり算します。それが、労働者の1時間あたり賃金です。
最低賃金の1時間あたりの金額と比べて、もし、低いようであれば、法律違反になります。
但し、使用期間中だったり、その他労働局長の許可をとっていれば、この、最低賃金より低くてもよいことになっています。
最低賃金は都道府県によって、差がありますので、自分の県はいくらなのか、把握しておいてください。
第8号 退職金は賃金か?
退職金は法律で賃金として規定されているものではありませんが、就業規則や労働協約に退職金の規定があれば、賃金として保障されます。
また、退職金を支払うことが慣例となっている場合も、退職金は支払われるべきモノ。とされます。
就業規則には、その他にもさまざまな規定が書いてあります。労働者の権利・義務が、列挙されていますので、一度見ておくと良いでしょう。
退職時の誓約書に書いたことは、どれくらいの強制力があるのかということも、就業規則に書いてある規定によって決まります。
労働問題メルマガ一覧
第85号 パワハラ裁判例での賠償額
第84号 職場でのパワハラ
第74号 労働基準法の改正
第69号 倒産による解雇
第65号 労働契約法が成立しました
第61号 労働契約法が決まりつつある
第54号 派遣先から突然解雇!どこに文句を言えば?
第45号 未払い残業代は、いったいどれくらいに・・・?
第15号 雇用関係成立とは???
第11号 解雇権濫用を防ぐ「解雇ルール」 労働基準監督署の対応
第10号 解雇予告手当 倒産
第9号 平均賃金の出し方 付加金について
第8号 賃金とは?(賃金の定義と、最低賃金) 就業規則を見たことありますか?
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