獣医師がミスを認めている場合の対応
獣医や病院がミスを認めている場合、原因・結果の因果関係を証明する必要がありませんので、説明等をしっかりと受け、できることをしてもらいましょう。
初歩的なミスが原因での損害賠償範囲
動物の治療は、飼い主と獣医師との間の準委任契約(民法656条)に基づいて行われることになります。
この準委任契約については、獣医師には善管注意義務が要求されています(民法644条)。
⇒獣医との契約・獣医との義務
この善管注意義務を果たしていれば回避できたミスが原因で、ペットが死んでしまったり、ケガをしてしまった場合は、獣医や病院がその全責任を負うことになり、損害賠償請求に応じる義務があります。
- 死んでしまった場合は、犬の価格(購入価格)・葬儀代
- ケガをしてしまった場合、治療費
- 付加価値(交配料など)
- 慰謝料
など、が含まれます。
損害賠償をしてもらう手順
まずは、示談書や合意書などタイトルはどちらでもよいですが、損害の内訳と賠償金額を書面にしてもらいます。
ミスを認めているわけですから、相応の金額を提示してくるでしょう。
しかし、内容に納得いかない場合は、次の手順で進めていきます。各段階で合意できればよいのですが、ミスを認めてはいても、その賠償の方法や金額に合意がいかない場合もあります。
- 内容証明で獣医が認めているミスやペットの状態などを記し、納得いく結果を要求します。
- 話し合いや、書面交渉をします。
- 民事調停を簡易裁判所に起こします。
- 裁判で、合意点を探ります。
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