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退去時修繕の貸主負担と借主負担の具体例

原状回復において、どこまでが貸主の負担になり、どこまでが借主の負担になるのか、具体的に見てみましょう。

退去時修繕の貸主負担と借主負担の具体例

【たばこによるクロスのヤニ汚れ】

この場合、ヤニの汚れの程度によって異なります。

クリーニングで落ちる程度のヤニ汚れの場合には、ヤニ汚れが水拭きぞうきんがけで落ちる場合は「通常使用の範囲」ということで、借主に費用負担はありません。

ヤニがひどく、水拭きぞうきんがけでは落ちない場合には、クリーニングで落ちるかどうか微妙な場合などは、経過年数を考慮した金額での貸主負担と借主負担となります。

【画鋲、ピンの跡】

ポスターなどを貼った場合の画鋲やピンの跡は、原則として借主に原状回復の負担はありません。ただし、メモなどを何回も画鋲でおさえたりはずしたりして、数十cm四方の穴を作ってしまった場合には、用法違反として壁1面分の張替え費用を覚悟しなければなりません。

【釘跡やネジ跡】

通常の釘跡やネジ跡は、面単位で経過年数を考慮した割合で負担することとなります。ただし、下地ボードまで張り替える必要があるような場合には、借主に全額の費用負担が求められます。なお、壁に釘やネジを打つこと自体を禁止としている特約もありますので確認が必要です。

【畳の破れや焦げ跡など】

破れや焦げ跡などによる畳の張替えは1枚単位で借主の実費負担となります。全部を張替える場合にはグレードアップと呼ばれ、この部分は貸主の負担となります。

例えば、畳が6畳あって、畳1枚を焦がしてしまった場合、1枚分は借主の負担ですが、1枚だけ変えると他の畳の色とつり合わなくなるので残りの5枚を変えるという場合には、この5枚は貸主の負担によって行われます。この場合、経過年数の考慮はありません。

【クッションフロアやカーペットの変色・へこみ】

例えば、家具を置いてできたようなクッションフロアやカーペットの微妙な変色やへこみの場合には、基本的に借主の負担はありませんが、重い家具などで脚付きのものを置いた場合の局部的な深いへこみや変色については一定の費用負担が発生します。

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